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三重化学工業の開発モノ語り (2024.03.14)

女性の身体はライフステージによってホルモンが変動し身体や心に不調が出やすくなります。そのような身体の悩みはオープンにされにくく多くの女性は独りで悩みを抱える傾向にあります。生理痛、産前産後、更年期など“仕方がないから薬で我慢”といった課題を少しでも解決したい‼そんな想いから開発した商品「ラルル」。三重化学工業で初のフェムテック製品「ラルル」の商品開発ストーリーをご紹介します。


 

女性のための応援ブランド 「Lulle(ラルル)」

Lulleの由来は英語で「凪(なぎ)」を意味するLullで、ゆったりと穏やかな凪のように心身ともに穏やかであって欲しい想いが込められています。for femaleのマークの曲線は凪と女性の抱える周期を描いています。

 


01

フェムテックって何?から始まったプロジェクト

プロジェクトは生産部門、営業部門ど様々な部門の女性6人と男性1人で始まりました。
「フェムテックという言葉は知らなかったし、企画開発に関わったこともなかった…そんな感じだったので最初は戸惑いました。(苦笑)」
フェムテックを知らないメンバーもいて、スタート当初はまずは何から始めれば良いのか分からない状況だったといいます。

女性が月経痛、産前産後、更年期などにどんな悩みを抱えているか、インターネットで調べたり社内の女性社員にアンケート協力してもらいました。
「社内の女性は月経痛や更年期の不調を抱えながら薬で対処して仕事をしていました。正直、驚きました。三重化学工業の温める・冷やす技術で何かできないかなと国内外の製品を沢山調べてみました。 その中で身体を温めたり冷やしてリラックスさせるグッズがあると分かり、精神的にもリラックスさせると身体の辛さを軽くできると思ったんです。 女性達はゆっくりできる自分の時間をつくり“心をリラックスさせること”が大事なんじゃないかなと。」


ミーティングの様子


社内アンケート



02

購入が恥ずかしい人のためにパッケージに工夫を

「月経痛といっても腰が痛い、身体が怠い、頭痛など人によって症状は様々、色々な部位に多用途に使えることを考えて何度も何度もつくり直して、連結型・豆型を考えました。また、社内で初のプロジェクトなので少なからずプレッシャーもありました。多用途に使えると製造コストの問題を必要最小限に抑えることができます。」

また、体調が良くない時はなるべく手間を掛けずにすぐに使用出来るように全ての商品を電子レンジ対応にしたいというこだわりがありました。5連結パックの商品は電子レンジで温めると温かさにムラが出来てしまうので、庫内での置き方や加熱時間を何度もテストして電子レンジで温めが出来るようにしました。
従来のパッケージはOPP袋に入れたものが多かったが「ラルル」はあえて箱に入れる仕様に。
「若い女性の中には店頭で購入するのが恥ずかしいという声がありました。性的に見られることもあるので…。
そう感じさせない商品名やパッケージを考えました。女性は月経を毎月くる“仕方がないもの”の意識があると感じています。それだったら購入するのは勿体ないと思ってなかなか自分用に購入まではしないかも…。でも箱にすればプレゼントとしても使えるんじゃないかと思ったんです。」


パッケージの試作


電子レンジのテスト


カバーのサイズ確認



03

女性の“仕方がない”の意識が今後の課題

初めての展示会で「ラルル」を出品した時には女性に興味を持ってもらえ「試してみたい!」といった声も頂けました。
「こんな事ができるんだと興味を持ってもらえました。見た目が可愛い と言ってもらえたりしたことも。商品の見た目も心を癒す重要なポイン トなのでゲルの色やカバーも検討を重ねました。」

今後は性別を問わずフェムテックに関心を持ってもらうことが課題に。
「プロジェクトが始まった時にはフェムテックに皆がピンと来なかったんです。そういったところに関心の薄さが表れていたと思います。女性の身体の悩みは“仕方がない”、“我慢しないといけない”感覚だと。例えば、生理休暇が取りずらい問題は女性自身が意識を変えて声を上げていけば解決していくのかもしれませんね。」一方で月経痛や産前産後・更年期の悩みがない女性にも心を癒す時間に取り入れて欲しい想いがあります。
「生理や更年期だけじゃなく鈴蘭なんかは使い方によってはゆっくりしたい時に温めて使ったり、夏場は暑かったら身体を冷やして休んでもらう。やっぱり肉体を物理的に温め冷やすことも大事なんだけれども、心が一番大事なのかなと思います。」


Femtech Tokyoに出展


からだケアEXPOに出展


松阪市長へ完成報告



認定フェムテックアンバサダー
(日本フェムテック協会認定3級) の
仲間入りをしました

当社はフェムテックの理解とモノづくりに
努めています。

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